1年前になりますが、ロンドンで開催されたISD-DE2024(第14回国際涙道涙液学会)という国際学会で、私が発表した涙の鼻内手術の演題が「ベストePoster賞」を受賞することが出来ました。タイトルは「Flap Suturing Endonasal Dacryocystorhinostomy Assisted by Image-guided Electromagnetic Navigation System」です。鼻の内視鏡を使って顔に傷をつけず低侵襲で行える、それでいて、成功率がほぼ100%に近い手術手技の工夫をご評価いただいたのだと思います。当時は、驚きと感謝の気持ちで一杯でした。耳鼻科医と眼科医が柔軟に協力できる体制だからこそ実現できた手技だとも思っています。
あれから1年が過ぎました。今日は、函館の先生が私たちのところに手術見学に来られました。最近、思うことがあります。これから私たちが取り組むべきことは、全国の涙道手術を志す方々に、直ぐにでも実践していただけるように、できるだけ分かりやすくこの手術手技を発信することだと考えています。SNSでの配信も今後予定しています。とはいえ、手術手技の習得にはリアルに勝るものはありません。手術見学はいつでもお受けてしております。ご連絡ください。