国内での新型コロナウィルス感染症の患者さんの発生が報道されています。この感染症の大切なポイントをまとめます。
(A)症状:発熱と呼吸器症状(咳痰)そして消化器症状(下痢腹痛)です。潜伏期間は1週間以上で、インフルエンザよりも長く、感染しているのに症状の無い時期に他の人にうつしてしまう可能性が高くなります。
(B)原因:SARSと類似のコロナウイルスが原因です。インフルエンザと同様に感染を繰り返すと遺伝子が変異して、感染の仕方や重症度が変わることが特徴です。
(c)予後:90%の患者さんはインフルエンザと同じで治療で回復しますが、5%程度の方は、重症化してときに死亡する例があります。
(D)対策:インフルエンザ対策と同じです。石鹸での手洗い・マスク着用・人混みを避けるなどです。ドアや手すりなどをアルコールやハイターで消毒することも有効です。
特に以下に該当する方は、受診する前に、かかろうとする医療機関に必ず電話をして指示をもらってから受診しましょう。不用意に沢山の患者さんがいる所に出かけると、高齢者や体力の無い方々に感染が拡大し重症化の恐れがあります。
●発熱、咳と痰、下痢などのお腹の症状のある方
●中国から来た方あるいは発病者と接触のあった方、または、中国武漢地方に行ってきた方
どうしてよいかわからない方は、お近くの保健所に電話をしてご確認ください。
以下は秋田県横手市の場合です
横手保健所 0182-32-4005 (夜間休日含) 緊急連絡先080-1804-7042
第二種指定医療機関(この病気の診療にあたる医療機関のことです) 市立横手病院・平鹿総合病院